この島については、[TWF:ジープ島紹介]のコーナーを見てもらうとして、ここにはもう長い間撮影の為に通っている。コマーシャル的な、あるいは絵はがき的な写真も数多く撮ったが、余りそれ用では使わない類の匂いの写真も数多く撮ってきた。その時々に感じて記録にとどめたジープの素顔である。そしてこのコーナーでは、風景よりもそこで暮らす人々やその残像にスポットを当ててみた。
なぜ、無人島なのに、人との共存が面白いのか?当然疑問を持つであろう。それはこの島が元々無人島であり、その無人島らしさを求めてゲストが遊びにやってくる訳で、その「らしさ」を保ち続けながらゲスト達を迎え入れる土地の人間の生活は、まさしく「無人島生活」なのである。


取材協力:Hiroshi-Yoshida(ジープ島)



1)島の朝は早い。犬達の眠りは浅く、こちらが起きると喜んで飛びついてくる。



2)島の主(あるじ)の朝は遅い。それにしても、色違いのゴムぞうりが何とも粋だ。



3)潮騒と椰子の葉のそよぐ音で、自然と眼がさめる。



4)波に打ち上げられた貝を拾う。中身の入った貝はたまにしかないが…。



5)食事はキチンと1日3食。太陽と供に1日が過ぎていく。



6)南の島だからといって青空ばかりとは限らない。全天が真っ白な日もある。
  それはそれで…いい。



7)水の入ったゴム樽を島に上げる。かなりの重さだ。



8)毎日どこからともなく何かが漂流してくる。まあたいした物はないのだが…。



9)風の通りがいいので、日陰にいるとけっこう涼しい。



10)このタンクトップの下は続いているのか、それとも切れているのか…、
  ひとしきり話題となった。けっこうオシャレだ。



11)誰かがこの写真を見て、ニューヨークのハーレムみたいだと言った。
  そう、まさしくハーレム(天国)なのだ。



12)床屋というものはない。お互いの手とハサミが頼りだ。



13)洗濯物が旗のように風にたなびく時もある。



14)気に入った場所がその日の書斎となる。でも書けるようでいて意外に書けない。
  これが不思議だ。



15)船がこの島の生命線だ。1日のスケジュールは船の往来で決まる。



16)実家のある大きな島に帰る日だ。ちょこっとうれしそう。



17)島から帰る人の後姿はいい。見送るのも妙なくすぐったさを伴う。



18)船で隣の大きな島に渡る。たくみにアンカーを引き上げる。



19)その島にいた少年。日本の子供にはないアンニュイな表情がいい。



20)昔、日本人が建てた建物の廃墟が彼らの遊び場だ。



21)廃墟では時間がゆっくりと過ぎていく。



22)海の底のように、光と影の強度の強い空間があった。



23)学校の壁のラクガキ。味わいのあるマチエールだ。



24)そして島に戻る。わが家へ帰ったような不思議な安堵感がある。



25)夕方を挟んでの1日の境目がゆっくりと訪れる。
   室内にいる事がほとんどない生活は、精神的にとてもリッチだ。



26)通りかかった土地の人間が釣ったカツオを手に入れた。
   この土地には漁師はいない。ほとんど自給自足だ



27)このカツオ1匹が丸々今夜の食事となった。その後『Akiraがカツオを
   丸々1匹キレイに食べた』と島中の話題になったという。



28)夕暮れは毎日違った色を見せる。シンプルな生活だからこそ、その色が見える。



29)じっくりとその色を眼に焼き付けよう。全天がキャンバスとなるのだから…。



30)さあ、そろそろ酒だ。島全体が天然の粋なBARとなる。



31)夕暮れの後のコバルトブルーは一瞬だ。それを逃さないように。



32)そして夜を迎える。屋根の下で眠るのはもったいないような豊潤な夜だ。